アッシ「こんちは~、吉太郎親分は?」
おかみ「出かけてるよ。
そういえば、この前、あんたが来たあとすぐに
とことこと帰ってきたけど、そこらで会わなかったかい?」
アッシ「会わなかったな~。
アッシのこと避けてるんですかねぇ」
おかみ「なんだか、最近そわそわしててね」
アッシ「親分がですかい?」
おかみ「落ち着かない様子で出て行くのよね~」
アッシ「そうっすか。まあ、また来ますんで」
それから、アッシは何回も親分宅に顔を出すんですが、
いつも出かけていて。親分の行きそうな場所も覗いて......
しかし、いない! いっつもいない。
アッシ「あっ、いた! 親分」
アッシ「吉太郎親分、久しぶりっす」
「に゛ゃー」
アッシ「なんだか親分、見ないうちに凄みが増したような......」
「いろいろあってな」
アッシ「なんか、いつもと違う感じですね」
「そんなことはにゃい!」
アッシ「親分、耳んとこに、そんなカットありましたっけ?」
吉太郎「あいつは、アホやな。
まんまと俺の影武者に
引っかかっとるな」