その夜のつづき。
アッシ「親ぶ~ん、おやぶ~ん、吉太郎親ぶ~ん」
吉太郎「嫌なヤツに見つかったな~
とんずら、とんずら」
吉太郎「付いてくんなって言ってんだろう」
アッシ「ねえねえ、どこ行くんすか?」
吉太郎「ただの散歩だよ。ついでに、旨い肴で、
ちょいと一杯、なんてな」
アッシ「でも、親分はカリカリのキャットフード
しか食べない偏食ちゃんなのよ~って
おかみが言ってましたよ」
吉太郎「ってやんで、そんな野暮なもん食えっかよ」
アッシ「んじゃ、あっしもご相伴に......
親分、さっきからなにキョロキョロしてんすか」
吉太郎「キョロキョロなんてしてませんよ
心外だな~」
アッシ「もう、言葉遣いまでまったく違うじゃないっすか」
アッシ「おお~、どえ~ん。向こうにいるのは......」
吉太郎「君のニャは......?」