
吉太郎「『旅というものはな、行き先を決めてから、出かけるもんじゃねえんだよ』
(『人生に、寅さんを。』キネマ旬報社)って、寅さんも言ってたな~」

吉太郎「さぁて、旅にでるか」

アッシ「あっ、きれいなおねえさんに『吉ちゃん』なんて言われて、腹を見せてるな」

吉太郎「おれのお腹、どうです?
ついでにハート型のものもお見せしちゃいます」
アッシ「あ~あ、でれでれしちゃって」

アッシ「あ、今度はオッサンになでられそうになってる」

吉太郎「なでんなよ、オッサン」

吉太郎「気を取り直して、と」



アッシ「あっ、ヤバイ! また路地に入って巻かれちゃうか」


吉太郎「よいっしょと」

吉太郎「こらしょっと」

吉太郎「......」
アッシ「先回りして、向こうの路地で待ってよと」
アッシ「おっ? 向こうに小さく顔出してるのは、親分じゃ? 睨んだ通りだな」


アッシ「きたきた」

吉太郎「なんだかいやな予感がする」
追跡はまだまだ続く、次回につづく。