吉太郎「君のニャは......」
アッシ「前回は、ここで終了とあいなりました。
昭和の名作映画『君の名は』にかけて、
『君のニャは......』と洒落てみた親分ですが、
近頃の若いもんには、わかんねえようで......
『この最後、これでいいんですよね』と
念を押しやがったヤツがいる」
吉太郎「誰でぇ、そんな野暮なことゆうヤツァ」
アッシ「って、しっぽでイライラしないでおくんなさいよ。
そこでだらだらしてるってぇことは、
あのあと、やっぱり朝帰りっすね」
吉太郎「おめぇも、気がきかねえヤツだな」
アッシ「そんなかわゆい手みせたってだめっすよ」
おかみ「あんた、手の傷も治ったんだから、きっちり
店番してくださいな」
アッシ「手の傷って?」
おかみ「この前、小指の爪はがして帰ってきて、
手パンパンに腫れちゃって、
イテェ、イテェ、これじゃ店番もできやしねえ
って、出かけちゃって......」
アッシ「そういやぁ、額のかさぶたも治りましたね」
↓数日前吉太郎「あ~あ、まったくこのウチぁ、うるせーな。
ひとっ風呂浴びてッかあ」
アッシ「お供します」