アッシ「前回の更新のときに、親分に会えなくて......
とつぶやいた、その矢先。
外階段の踊り場でタバコをくゆらしていたアッシ
の目線の先に、なななんと、親分が涼しい顔で通って
いくではありませんか」
吉太郎「あ、ほい、あ、ほい、あ、ほいほいほいっと」
アッシ「親ぶ~ん、吉太郎親ぶ~ん」
吉太郎「ふんふん、くんくんっと」
アッシ「カメラを取りに行ってたんで、
ちょっと遅くなりやした」
吉太郎「なになに、新しい香りが......」
アッシ「とかなんとか言っちゃって、親分も
アッシと会えねぇんで、ちょっと気になって
たんじゃねぇんですか」
吉太郎「お、ここにも新しい香りが。
どいつだ、おれの縄張りにこんな
香りをつけてくヤツぁ」
アッシ「アッシじゃありませんぜ」
吉太郎「こっち方向に行ったな」
アッシ「おっと、親分せっかくの再会なのに
つれないな~」
とことことことこ......
とことことことこ......
アッシ「親分、待って~」
吉太郎「また、あんな大きな声だしちゃって、
あいつは、能天気にもほどがあるな」
吉太郎「かまっちゃいられねぇ」
アッシ「あ、また消えた。まあ、ちょっとだけでも
吉太郎親分に会えたし、よしとするか」